私一人ではネタ切れしてしまうので、今後、色々な成和メンバーが交代で編集後記に登場します。今回は、広報・企画課の頼れるイケメンパパ「上利」が担当します!
本編にも出てきたバイオミメティクス(生体模倣)は、身近なところでいろいろなものに活用されていることをご存じでしょうか。「マグロの皮膚」、「モルフォチョウの羽」、「ヤモリの足の裏」、「カワセミのくちばし」。生き物とその部位だけ言われても、何に利用されているかはさっぱりわかりませんよね。興味のある方は、ぜひ調べてみてください。
そんな中で一番身近で、一番わかりやすいのは「オナモミの実」ではないでしょうか。子どもの頃、草むらで遊んだ後に、なぜか服についているトゲトゲした「アレ」です。よく見てみると、あのトゲは先端がフック状になっており、繊維に上手に引っかかるようになっています。動物にくっつくことで、実の中に入った種子をできるだけ広い範囲に運ぶために獲得した特性です。その特性を利用したのが、誰もが知っているマジックテープです。子どもの時分、どこでついたか、はたまた誰につけられたのか分からないオナモミの実は、遊び道具、忌むべき対象でしかありませんでした。ただ、そんな時ですらマジックテープの恩恵を受けていたと思うと、オナモミに多少なりとも感謝の気持ちを持たなければならなかったのではないかと思ったり、思わなかったり・・・。
バイオミメティクスは、生き物が磨き上げてきた特性を利用し、恩恵を受けるという技術です。ヒトもまた生き物なので、ヒトが磨き上げた技術もまた、他の生き物に何か恩恵を与えられものであってほしいです。
それでは次回の配信でお会いしましょう。
(文責:上利、和田) |